2009 北海道 車中泊の旅 54日目 全損事故
2009年7月9日
6:00 起床。起きると雨は止んでいるのだがどんよりと曇っている。ラジオを聴いていると今日はオホーツク方面が快晴らしい。今日の天気は南から下り坂になるらしいのだが、自分は天気の悪い南に向かう予定なのでオホーツク方面の快晴がとても羨ましい。何故天気の悪い方面に向かうのかというと、一旦 地元に帰ろうかと思ったからである。だからとりあえず函館か苫小牧方面に向かう事にした。地元に一旦帰りたいだけで帰るかは分からないのだが、とりあえず今後は南下していく事にした。
道の駅おびら鰊番屋/小平町
海側の駐車場ではもう1台の車が車中泊をしていた。
道の駅おびら鰊番屋/小平町
缶コーヒーを飲みながら海を眺める。海は少し荒れている感じである。
7:50 出発。海沿いを南下して行く。
ここは5月にも一度来ているのだが、通り道だったので寄ってみた。
雄冬岬展望台/増毛町
雄冬岬展望台に寄っていく。
雄冬岬展望台/増毛町
9:50 雄冬岬展望台に到着。到着するとバイクが1台停車していてライダーが展望台に向かって行くのが見えたので自分も展望台に向かった。しかし 途中で二羽のカラスが自分の頭の直前まで来てもの凄い威嚇してくる。恐らく近くに巣があるのだろう。カラスの威嚇は尋常ではないのでこれ以上先には進めなかった。ライダーは威嚇されなかったのだろうか?ライダーは展望台に到着できたのだが、自分は身の危険を感じたので途中で駐車場に引き返した。今思うと、このカラスの襲撃はこれから先の悪夢への警告だったのかもしれない。
白銀の滝/石狩市
白銀の滝にも寄り道したのだが大した滝ではなかったかな。滝といえば自分は賀老の滝に行くのを楽しみにしているんだけどね。
白銀の滝付近
石狩市浜益
ここで少し休憩。天気が悪いし片交もしてたのでここまでは全然楽しめていなかった。
石狩市
小樽には毛無山展望所と旭展望台があるのでまずは近くの毛無山展望所に行ってみることにした。
13:40 毛無山展望所に到着。ここは結構良い感じの場所であった。
毛無山展望所/小樽市
ここからは小樽市街と朝里市街が一望できた。ここは見晴らしも良くて少し晴れてきたので暫くここから景色を眺めていたかったのだが、観光客が沢山押し寄せてきたので先に進むことにする。旭展望台はパスする事にして次は羊蹄山を見に行くことにした。
悪夢はいきなりやって来た。前方から1台の車が制御不能の状態で突っ込んできた。自分は無意識に左にハンドルを切ったのだが・・・・
全損事故
幸いにも車の横と横でぶつかったので衝撃が分散されて大事に至らずに済んだ。もしも相手の車が自分の運転席に正面から衝突して来ていたら逝っていたかもしれない。
とにかくまたかよが正直な感想であった。自分は過去にも全損事故を経験していたからである。相手に対しては不思議と怒りの気持ちはなかった。それよりも「自分の30代は一体どこまでツイていないんだ」との思いの方が強くなってしまっていて事故の恐怖ではなく自分の運命の恐怖を感じてしまっていた。
事故だけは注意していて、この旅では旅の安全や無事故を願って何箇所かの神社などでお守りを買っていたのだが全くの役立たずであった。やっぱりお守りなんかはインチキで、ただの阿漕な商売以外の何物でもないのである。
幸い相手は保険に入っていたので助かった。レンタカーを手配するので何の車がいいか?と聞かれたので同じラクティスと答えた。車は札幌の工場に運ばれていて、レンタカーも札幌の工場に到着していたので、自分も札幌の工場に移動して 荷物をレンタカーに移していたのだが、膨大な量の荷物だったので、この作業だけでも1時間かかった。ちなみにこのレベルの事故だと全損扱いにはならないらしいので、修理をすることになるのだが3週間くらいはかかるらしい。完全に意気消沈である。※後日 全損事故扱いになった。
荷物をレンタカーに積み込んだ後は寝床の道の駅に到着。今日はここで寝る。
しばらくはこの白い車が相棒になる。車の色が変わっただけなのだが、この車は煙草臭くて気分が悪くなってきたし、ドアバイザーが付いていないので雨の日に窓を開けられないので翌日からかなり悩まされることとなった。事故直後はかなり動揺していたので代車は同じラクティスを頼んだのだが、どうせなら普段乗られへん高級車を頼めば良かったわ(笑)
コンビニで買い込んでいた弁当を食べた後は近くの宇宙の湯余市川温泉に行って風呂を済ませた。
車に戻るともう外は真っ暗なので荷物を整理できないのが辛い。微妙に静まり返っているのでここでエンジンをかけるのは大ひんしゅくである。荷物も何処に何があるのかも判らないので懐中電灯を点けて荷物を探した。まさに踏んだり蹴ったりの1日であった。
寝る前に電話で事故の件を知人に話してお守りの効果が無かったことを伝えると、おまもりのお蔭で無傷で済んだのでは?と言われた。そうなのか?そう思うことにしよう(笑)